フランシスコ法王、復活祭のミサで平和を祈る
ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は3月31日、バチカンのサンピエトロ広場で即位後初となるイースター(復活祭)のミサを執り行い、朝鮮半島や中東の平和を祈った。
広場には世界各国の旗を掲げた信者らが集まった。法王はシリアやアフリカ西部のマリ、さらに中央アフリカ共和国の紛争にも言及し、平和への祈りをささげた。
復活祭のミサでは法王が平和のメッセージを読み上げるのが伝統となっているが、フランシスコ法王は従来の形式から離れて、人々との触れ合いを重視。防弾ガラスのないオープンカーで広場を横切りながら、信者らと握手や抱擁、キスを交わした。枢機卿を従えることもなく、質素な白い祭服をまとっていた。
法王は復活祭前の「聖木曜日」の28日、従来バチカンの大聖堂となっていたミサの場をローマ市内の少年院に移し、罪を犯して収容されている少年少女の足を洗った。