「鉄の女」サッチャー元英首相、死去 87歳
同じ保守主義のレーガン米大統領と親しい関係を築くとともに、ソ連大統領となるゴルバチョフ氏を「一緒に話のできる相手」と評し、冷戦終結に大きな役割を果たした。
82年のフォークランド紛争でも毅然とした指導力を示して、国民から広く支持された。
小さな政府を主張し、個人の力を重視した思想は、87年の「社会などというものは存在しない」という発言によく現れている。しかし、個人の財産に関係なく一律に課税する「人頭税」の導入を巡って反発を招き、90年に党首を辞任した。