空爆の死者42人、「反体制派がサリン使用」の説も 緊迫のシリア情勢
一方、国連調査委員会のカルラ・デルポンテ委員は6日、スイスのテレビ局とのインタビューで、シリア内戦で反体制派がサリンを使っていることを示す証拠があると述べた。医師団や被害者の聞き取り調査で判明したという。
同国ではこれまでアサド政権がサリンを使用したとの疑惑が指摘されてきたが、デルポンテ氏は、反体制派には外国人戦闘員も参加していることから、サリン使用の可能性も十分考えられると語った。
ただ調査委員会はその後、「シリア各勢力の化学兵器使用については、いずれも最終的な結論には至っていない」とのコメントを発表した。
これに対し、反体制派「自由シリア軍」の報道担当者は「化学兵器は入手していないし、その意図もない。化学兵器を搭載するミサイルも保有していない」と反論。「われわれは国際協定や合意を順守する民主国家の建設を目指している。生物化学兵器の使用は国際法で禁止されている」と強調した。