ロンドン路上で男性刺殺、英兵狙ったテロか
フランスを訪問中だったキャメロン首相は、事件発生を受けて帰国の途に着いた。犯行はテロリストによるものと断言し、「決してテロには屈しない」とツイッターに書き込んでいる。
メイ内相もテロとの見方を示し、「このような卑劣な犯行を罰せずにはおかない」と強調した。
殺害された男性が英兵だったのかどうかについて、キャメロン首相は確認を避け、英国防省も調査中だとしている。しかし同国の議員はCNNの取材に対し、男性は近くの兵舎に住む兵士だったようだと語った。
ウーリッジの現場周辺や兵舎などは警備が強化され、同日夜には治安当局者による緊急委員会が招集されて対応を協議した。
ロンドン東部のエセックスではウーリッジの事件後、刃物を持った男が発煙筒をイスラム礼拝所(モスク)に投げ込む事件も起きた。モスク内にいた人の通報で、男は駆けつけた警察官に逮捕されたという。
この事件についてイスラム教組織の幹部は「ウーリッジの事件に対する報復だと思う」「ウーリッジの事件を強く非難する。あれはイスラム教の行為ではない」と力を込めた。