中国と北朝鮮が戦略対話、6者協議の再開を求める
(CNN) 北朝鮮外務省の金桂寛(キムゲグァン)第1次官と中国外務省の張業遂筆頭次官は19日、北京で「戦略対話」を行い、「対話を通じて平和的に核問題を解決する」ために6者協議の再開を求める声明を出した。
日本と北朝鮮、韓国、中国、米国、ロシアからなる6者協議は、北朝鮮が2009年に離脱を表明し中断したままだ。
北朝鮮による昨年12月の長距離ロケット打ち上げや、今年2月の地下核実験により、周辺地域の緊張は高まった。
だが16日に朝鮮中央通信は、北朝鮮が米国に「朝鮮半島の緊張緩和」のために高官会談を提案したと報じた。実現すれば、金正恩(キムジョンウン)第1書記が就任して以降、2度目の高官級の米朝会談となる。
前回の会談は昨年2月、北京で金第1外務次官と米国のデービース北朝鮮政策特別代表の間で行われた。この時、北朝鮮は米国からの24万トンの食料援助と引き換えに、寧辺(ヨンビョン)でのウラン濃縮活動の凍結や、核実験や長距離弾道ミサイルの発射実験の一時中止に同意した。
だが同年4月に北朝鮮は長距離ロケットを打ち上げ。失敗に終わったが、これを受けて国連安保理は制裁強化に動き、米朝合意は水泡に帰した。