北朝鮮、南北実務会談の9日開催に合意 工業団地問題など
ソウル(CNN) 韓国の聯合ニュースは8日、北朝鮮が操業停止中の南北協力事業の工業団地再開などに関する実務者会談を軍事境界線の板門店(パンムンジョム)で9日に開催することに合意したと報じた。
実務者会談は、今月12日にもソウルでの開催が予想される南北閣僚級会談の事前会合との位置付け。閣僚級協議の開催は、北朝鮮の祖国平和統一委員会が今月6日、閉鎖中の開城(ケソン)工業団地の正常化などへ向けた当局間会合を提案したことを受けている。
祖国平和統一委は会談の開催地や日時の設定は韓国に委ねるとも発表。韓国側は北朝鮮の提案を好感し、協議開催に合意した。北朝鮮はその後、閣僚級協議前に実務レベル会合を開城で9日開くことを申し出ていた。
北朝鮮はまた、朝鮮半島情勢の緊迫化で今春遮断していた板門店にある赤十字社の通信線の再開を表明。韓国の統一省は7日、この通信線を使ったファクスで実務者会合開催への同意を連絡。ただし、開催場所は開城ではなく板門店にするよう求めていた。
北朝鮮の祖国平和統一委は、南北協議の提案に当たり、韓国人による金剛山(クムガンサン)観光の復活や離散家族再会事業などの人道問題も議題に成り得るとしていた。