カナダ西部で洪水、3人死亡 建物の浸水や停電も
(CNN) カナダ西部のアルバータ州を襲った洪水で、24日までに3人が死亡し、最大都市のカルガリーは建物の浸水や停電などの被害に見舞われている。
カルガリーでは2つの川が氾濫(はんらん)して洪水が発生した。緊急対策当局によると、市中心部の停電は今後数日から数週間にわたって続く見通しだという。
当局は23日の記者会見で、できるだけ早く住民が自宅に戻り、企業などが事業を再開できるよう、復旧を急ぐと表明した。
カルガリーから約60キロ南部のハイウッド川では、3人の遺体が見つかった。
一方、同州南東部のメディシンハットでは、市内を流れるサウスサスカチュワン川の水位が現地時間の24日午前にもピークに達し、洪水が予想されることから、住民約1万人が避難した。
同市は1995年にも洪水に見舞われているが、今回はこれをしのぐ被害が出る恐れもあるとされ、市当局は「最悪の事態にも備えなければならない」と呼びかけている。
市内を横切るトランスカナダハイウェイ橋は23日夜に通行止めとなる予定で、市北部と南部の往来はできなくなる。現在のところ、市内の水道施設や発電施設の安全は保たれており、飲み水も確保できているという。