マレーシアでも煙害 学校休校、一部に非常事態宣言
(CNN) インドネシアでの森林火災によって発生した煙が周辺国にも影響を及ぼしている問題で、マレーシアでは24日、首都クアラルンプールなど各地の学校が休校となったほか、非常事態宣言の出された地域では仕事を休むよう要請が出されたことが分かった。国営ベルナマ通信が伝えた。
マレーシアの第2教育相は、休校の指示を出したのは予防措置だったと説明。大気汚染が生徒の健康に影響を与える可能性があったとしている。
ベルナマ通信によれば、23日午前、同国の大気汚染指数が700を超えたことを受け、南部の2地域に非常事態宣言が出された。この大気汚染指数は300を超えると危険な状況とみなされるという。
24日午前には同指数は最もひどかった地域でも148まで低下したという。
煙の発生源であるインドネシアの国家災害管理庁(NDMA)によれば、同国では24日、一部地域に雨が降ったという。当局によればヘリコプター3機を使って放水を続けており、過去4日間で7000リットルの水が火災に見舞われた地域にまかれたという。
一方、シンガポールでは、24日午前11時時点で大気汚染指数は52まで低下。同国の指数では200を超えると「非常に不健康」な水準とされる。シンガポールでは先週、大気汚染指数が1997年以来最悪の水準を記録するなど、煙による影響が出ていた。