パキスタンの2カ所で爆弾テロ、死傷者137人以上
イスラマバード(CNN) パキスタン南西部クエッタと北西部ペシャワルの近郊で6月30日、大規模な爆弾テロが相次ぎ、少なくとも計47人が死亡、90人が負傷した。
クエッタ近郊のハザラタウンでは男が自爆し、警察によると少なくとも30人が死亡、50人が負傷した。地元のウルドゥー語紙は、イスラム教スンニ派の過激派組織ラシュカレジャングビが犯行声明を出したと伝えた。
同市には隣国アフガニスタンから流入したイスラム教シーア派の少数民族ハザラ人が多く住む。約1年半前から過激派の襲撃が繰り返され、数百人が犠牲になっている。
ペシャワル近郊では、パトロール中の辺境警備隊の車列を狙ったとみられる車爆弾が爆発。警察と病院関係者によると17人が死亡、42人が負傷した。40キロ以上の爆発物を車に積み、遠隔操作で起爆したとみられる。
同国では5月の総選挙でシャリフ新政権が発足したが、その後も各地で暴力が続いている。先週末には北部山岳地帯で登山者らの宿泊施設が武装集団に襲われ、外国人観光客らが殺害される事件が起きていた。