アルカイダ系元指導者、米国で7度買春 FBI報告書
公開されたFBI報告書には要員の手書きの監視記録も含まれ、元指導者は商店やモスク(イスラム礼拝所)などを訪れていたものの、犯罪を証明するような行動は示していなかったことなどが記述されていた。
米政府当局者によると、元指導者はイエメンで11年9月、米無人機のミサイル攻撃により殺害された。同師はAQAPによる米国への2度のテロ計画に関与。いずれも未遂に終わっているが、1件は09年、米国行き旅客機に搭乗したテロ実行犯が下着に爆発物を隠し、爆破させる計画だった。
アウラキ師が過激思想に傾斜した理由やその時期については疑問が今なお多い。
同時テロの経緯などを追った国家調査委員会の報告書は、同師は米カリフォルニア州サンディエゴのモスクでイスラム導師を務めていた際の2000年、同時テロのハイジャック犯2人と接触していたと指摘。さらに米バージニア州フォールズチャーチのモスクで活動していた01年も別のハイジャック犯と接点を持っていた可能性があるとも説明していた。
今回公開されたFBI報告書に盛り込まれていた06年12月のメモには、同師は同時テロ発生後の01年9月、聴取を受けたことがあり、画像でハイジャック犯1人を確認したと書かれていた。
ただ、アウラキ師は、他のハイジャック犯との関係については突っ込んで尋ねられず、テロ実行犯との正確な関係は不明のままとされた。