カナダの列車爆発、ブレーキ解除の形跡 直前の火災に関連か

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米・カナダ間で増える列車による原油輸送

カナダ東部ラックメガンティック(CNN) カナダ東部ケベック州で原油輸送中の貨物列車が町に突っ込んで爆発、炎上した事故で、同国当局は10日までに、事故発生前に何者かが列車を「いじった」形跡があると断定した。地元警察幹部が明らかにした。

同幹部によると、死者は少なくとも15人に達し、9日夜の時点で35人の所在が確認できていない。

列車は現場から約11キロ離れた町ナントに停車していたが、無人で動き出して下り坂を暴走した末に脱線。沿線の町ラックメガンティックで爆発の連鎖が起きた。捜査当局者らは、列車が動き出す前にエアブレーキが解除されていた可能性を指摘していた。

暴走の少し前に列車で小規模な火災が起き、ナントの消防隊員が出動して消火したことが分かっている。

列車を運行する鉄道会社の親会社、レール・ワールドのエド・バークハート最高経営責任者(CEO)兼社長は報道機関とのインタビューで、ブレーキに動力を供給するエンジンが切られていたことを示す証拠があると話した。バークハート氏はさらにCTVテレビへの電子メールで、「消防隊員らが機関車の動力を切ったとみられ、社員が気付いた時には遅かった」とコメントした。

同氏はこれに先立ち、地元紙とのインタビューで「不明な点がいくつかある」と述べるとともに、「悪意のある犯行やテロ行為ではない」との見方を示していた。カナダ運輸安全委員会の当局者も、破壊行為の形跡はないと話している。

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