豪雨で列車や車が水没、乗客窓から脱出 カナダ
(CNN) カナダのトロントが8日、記録的な豪雨に見舞われ、通勤時間帯の鉄道や道路がまひ状態になった。鉄砲水に襲われた列車では、乗客が窓から脱出して船で救助された。
警察や鉄道会社によると、鉄砲水で立ち往生した2階建て列車のゴー・トランジットは、車内の座席の下まで泥水に浸かった。乗客は9日未明までかかって全員が脱出し、安全な場所に避難した。
カナダ環境省によると、この日の雨量はトロントのピアソン国際空港で約127ミリに達し、1954年の記録を上回った。市中心部でも約100ミリの雨量を観測した。
この豪雨で河川が氾濫(はんらん)し、市内の幹線道路も冠水。車のヘッドライトの高さにまで水位が上昇し、乗っていた人たちは車を乗り捨てて避難した。主要道は翌日にかけて上下線とも通行止めになった。
市内全域で停電も発生し、電力会社によればピーク時で30万世帯が停電に見舞われた。