不十分なブレーキ作動原因と断定、カナダの原油列車炎上事故
(CNN) カナダ東部ケベック州で今月6日に起きた無人の原油積載列車の脱線、炎上事故で同国の運輸安全当局は19日、ブレーキのかかりが十分ではなかったことが惨事の原因になったと断定した。
列車は暴走してラックマガンティック町で脱線して炎上、住民ら38人が死亡していた。
運輸安全当局によると、73両編成の列車はラックマガンティック近くのナンテス町に停車。運転士がホテルへ行った後、突然動き出し、ラックマガンティック中心部の商業地区などへ突っ込んでいた。
原油を積んだ車両が炎上し、同町に大きな被害が出ていた。
運輸安全当局は、ナンテスとラックマガンティックの間の線路は傾斜した地形に敷かれ、ブレーキ作動が十分でなかったため動き出したとみている。
列車の運行企業は事故後、運転士のブレーキ操作のミスが原因と主張、一方、運転士は機関車を車両から引き離す前、車両の11カ所でハンドブレーキをかけたことを上司に報告したと反論していた。