ジンバブエ大統領選投票、現職ムガベ氏と首相の一騎打ち
(CNN) アフリカ南部ジンバブエは31日、大統領選の投票日を迎えた。1980年の独立以来実権を握り続けてきた89歳のムガベ大統領に、野党勢力を率いるツァンギライ首相が挑む。
5年前の前回大統領選では、政敵のツァンギライ氏を破ったムガベ氏に、地方指導者らが不正選挙だと抗議し、野党との連立政権を実現させた。
野党勢力は今回も不正を訴えている。ツァンギライ氏は投票の数日前、期日前投票で同氏に入った票が捨てられているのが見つかったと主張した。
人権団体からも、政府が野党支持者らを脅迫し、投票に干渉したとの指摘が出ている。ムガベ氏は欧米からの批判に対し、「わが国のことに口を出すな」と厳しい口調で反発した。
同国では今年3月の国民投票で、大統領の任期を2期10年に制限する新憲法が成立した。ただ過去にさかのぼって適用されることはないため、ムガベ氏の続投は認められる。