バグダッドで爆発相次ぐ 25人死亡、70人負傷
(CNN) イラクの首都バグダッドで15日、自動車爆弾の爆発が相次ぎ、少なくとも25人が死亡、70人が負傷した。地元警察が明らかにした。
爆発があったのは大半がイスラム教シーア派地区で、計8回の爆発があった。
サダム・フセイン政権の崩壊後、政治上の主導権を失ったスンニ派はシーア派が多数を占めるマリキ政権との対決姿勢を強めており、宗派間の対立はさらに激化している。
国連によると、イラクでは7月にテロなどで1057人のイラク人が死亡し、月間死者数としては過去5年間で最悪となった。負傷者は2326人に上った。
イラクの治安部隊はここ2週間、「殉教者のための復讐」と呼ばれる大規模な作戦を実施している。その目的はバグダッド周辺にいるスンニ派過激組織、イラクのアルカイダ(AQI)のメンバーの拘束にあり、これまでに数百人が逮捕されたという。
スンニ派のウサマ・ナジャフィ連邦議会議長はこの作戦を強く批判。治安部隊に対して、市民を守る責任を果たしていないと非難した。