旧ザイールで子ども兵士82人を救出、最年少の8歳児も
(CNN) アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)で平和維持活動に当たる国連コンゴ安定化派遣団(MONUSCO)は18日までに、同国南東部で活動する武装勢力から計82人の「子ども兵士」を救出したと発表した。
子ども兵士の年齢は最年長で17歳で、最年少では8歳児だった。過去半年内にいずれも徴兵されたという82人には少女13人も含まれる。
MONUSCOの16日の声明によると、救出活動は南東部カタンガ州で今月11日から児童保護団体などが行った。82人のうち40人は両親と再会したという。
同派遣団の声明によると、カタンガ州などに拠点がある武装勢力から救出された子どもは今年これまで計163人で、うち22人が少女。
旧ザイール東部は鉱物資源が豊富で、隣国のウガンダやルワンダを巻き込んだ政治問題や少数民族絡みの武力紛争が長年続いている。国連によると、紛争で自宅などを失った避難民は260万人で、食糧などの緊急支援が必要な住民は640万人に達する。
MONUSCOの平和維持活動では約2万人の兵士も配備されている。