死者32人に、170人が依然不明 フィリピンのフェリー沈没
(CNN) フィリピン中部セブ島沖で16日夜発生した貨物船と衝突したフェリーの沈没事故で、同国の沿岸警備隊当局は18日、犠牲者は32人に増え、170人が依然行方不明になっていると報告した。
収容された遺体は前日までの31人から1人増えた。救出された乗客らはこれまで629人。
衝突や沈没の現場は、セブ州の州都セブから北西へ約3.2キロ離れたマクタン海峡内。フェリーは近くのミンダナオ島ブトゥアンを出港、約20人が乗っていた貨物船はセブからミンダナオ島ダバオへ向かっていた。
フェリーは沈没前、救難信号を発し、沿岸警備隊に届いていた。貨物船は海軍や沿岸警備隊、他の民間船舶と共に救援活動に加わった。
フィリピンでは海難事故が多発しており、1987年には同国沖でフェリーとタンカーが衝突し、1700~4000人以上が死亡する惨事が起きた。フェリーによる過度の乗客収容が事故原因とされている。