アフガン人警官の死者倍増、兵器や訓練不足が原因
(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)軍の2014年末までの完全撤収計画が進むアフガニスタンのダウドザイ内相は8日までに、反政府勢力の攻撃などで死亡したアフガン人警官の数が今年3月以降、1792人に達し昨年同期と比べ倍増の水準を示したと述べた。
負傷者は2500人以上。タリバーンなど反政府武装勢力が仕掛けた路上爆弾による犠牲者が最も多い。
内相は、アフガン人警官の死亡が激増している理由について、最新兵器や装甲車両、適切な訓練の不足が原因と指摘。作戦の遂行ではNATO軍の空からの支援に依然頼る状況が続いている。前線では貧弱な装備品に対するアフガン治安部隊の不満が目立つという。
米軍を含むNATOの国際治安支援部隊(ISAF)は現在、アフガン治安部隊への治安権限移譲を進め、14年末までに撤退の方針。ただ、同年以降も一定の部隊を残し、地元の治安部隊の訓練支援や必要な時には対テロ作戦に参加する計画となっている。