プーチン大統領、シリア攻撃に警告 米紙への寄稿で
(CNN) ロシアのプーチン大統領は11日付の米ニューヨーク・タイムズ紙への寄稿で、国連決議なしのシリアへの軍事介入は侵略であり、中東や世界に禍根を残すと訴えた。
プーチン大統領は、米国によるシリア攻撃は、「罪のない人々の犠牲を増やし事態の悪化につながり、紛争を国境の外まで拡大させる可能性もある」と主張した。
また、もし武力介入が行われれば「イランの核問題やイスラエルとパレスチナの紛争をめぐる多国間の解決努力を無駄にし、中東・北アフリカのさらなる不安定化を招く可能性もある。国際的な法秩序の制度全体のバランスを崩すかも知れない」とも述べた。
プーチン大統領はシリア内戦を「外国から反政府勢力に対する武器供給によって拡大した国内的な紛争」と表現。反体制派にはアルカイダ系をはじめとする多くの過激派が加わっており、支援するのは間違っているとの自説を展開した。