イタリア沖で船沈没、死者110人
アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は、「紛争や迫害を逃れた人たちが海に消える現象の世界的な増加に愕然(がくぜん)とする」と語った。国連難民高等弁務官事務所によれば、9月30日にもイタリア南部沿岸で岸まで泳いで渡ろうとした男性13人が死亡しているという。
同事務所は各国と協力して、こうした人たちが命の危険を犯した航海に出なくても済むよう、「効果的な代替策」を模索しているとした。
イタリア沿岸警備隊は先週も、シリア難民398人を乗せてチュニジアからランペドゥーザ島に向かっていた船を救出した。同島は夏の間に移民が多く押し寄せ、漂着した難民の救援施設は定員250人のところに1250人を受け入れている。