バチカン、ぜいたくな生活のドイツ司教を「処罰」 資格停止
ドイツの一部のメディアもテバルツファンエルスト司教には厳しい姿勢を取っており、週刊誌シュピーゲルは貧困層を訪ねるインドへの旅行で飛行機のファーストクラスを利用したと非難。
これに対し同司教は、シャンパンやキャビアの愛好者ではないと反論している。司教は最近、バチカンを訪れているが、格安航空を使ったとされる。
CNN系列局RTLによると、ローマ法王の伝記作家は同司教の今回の処分について「実際は処罰に等しい」と指摘。ただ、テバルツファンエルスト司教の最終的な処遇の在り方は住居問題などを調べている調査委員会の結果に大きくかかっていると述べた。
法王フランシスコは貧者らを考えて質素な生活を信条にしており、聖職者らにも華美な生活の抑制を訴えている。今年3月に就任した法王は、専用の宮殿内のアパートに移らず、バチカン内のホテルのありきたりの部屋での居住を求めていた。出身地のアルゼンチンでは貧困撲滅に努力したことでも知られる。