ムルシ前大統領、初公判で「私が大統領」と主張 エジプト
カイロ(CNN) エジプトの軍事クーデターで失脚し、殺人扇動罪で起訴されたムルシ前大統領の初公判が4日、首都カイロ市内の警察学校で開かれた。前大統領は法廷で「私が大統領だ」と宣言し、裁判には正当性がないと主張した。
ムルシ前大統領は在任中の昨年12月、デモ隊への暴力を指示した罪に問われている。裁判では同じ罪で側近ら4人、さらに殺人や拷問の実行犯として11人が起訴された。
前大統領は同日、このうち7人の被告とともに初公判に臨んだ。傍聴席に100人以上が詰め掛けるなか、一部の被告や弁護士らは前大統領が入廷する前から「大統領はムルシだ」「国民は大統領の復活を支持する」などと唱えた。
ほかの被告が白い囚人服で出廷したのに対して、前大統領は背広姿で現れ、裁判はクーデターをごまかす道具に使われていると主張した。