体重230キロの男性、英航空が搭乗を拒否
(CNN) 病気治療のため米国に滞在していた体重約230キロのフランス人男性が、帰国に使う予定だった英ブリティッシュ・エアウェイズ便への搭乗を拒否され、家族とともに一時立ち往生した。一家はやむなく客船で帰国の途に就くことになった。
ケビン・シェネさん(22)は内分泌疾患の治療のため米国に渡り、今月初めに帰国する予定だった。ブリティッシュ・エアウェイズの帰国便のチケットを持っていたが、搭乗できないと言い渡された。
同航空は対応を話し合う間の一家の滞在費を負担し、あらゆる選択肢を検討したものの「残念ながらわが社の機体では安全な移動を保証できない」との結論に達したという。チケット代は全額返金された。
シェネさんは酸素マスクを装着し、常に看護が必要な容体とされる。母親のクリスティーナさんはCNN系列局とのインタビューで同航空の対応を非難し、「米国まで乗せて来たのだから帰りも乗せられるはず」と訴えた。
ブリティッシュ・エアウェイズの報道担当者はCNNに、体重超過の乗客は通常、追加の席を購入すれば搭乗できると述べたが、シェネさんのケースについては「プライバシー上の懸念」を理由に詳細を語らなかった。
一家は航空機への搭乗をあきらめ、ニューヨークから大型客船のクイーンメリー2号に乗って帰国するという。