トロント市長に疑惑続々 議会総スカン、報道陣も唖然
同市長の身辺については警察も捜査に乗り出している。13日には警察が関係者の捜索令状を取得した際に裁判所に提出した書面から、警察が市長の元側近からの事情聴取や防犯カメラの情報収集、市長が捨てたごみの内容チェックまで行っていたことが明らかになった。
元側近は、フォード市長が執務室に女性を連れ込んだり、飲酒運転をしていたりしたなどと証言。車を運転していた市長が途中で停車してウオツカを飲み、それから運転を続けたと証言した元側近もいる。
ただ、いずれの証言についてもまだ十分な裏付けはなく、立件には至っていない。市長はこうした疑惑についてすべて「真っ赤なうそ」だと主張し、証言を行った元職員らに対し法的措置を起こす構えを見せた。
トロント警察のビル・ブレア署長は14日、CNNの取材に対し、捜査についてのコメントは控えるとしながらも、「トロント市と市民にとって困難な状況だが、我々はこの状況を切り抜ける」と語った。
トロントがあるオンタリオ州のキャスリーン・ワイン知事も同日、もし必要があればトロント市議会に新たな手立てを提供すると表明した。