トロント市長に疑惑続々 議会総スカン、報道陣も唖然
(CNN) カナダ最大都市トロントのロブ・フォード市長がコカインや薬物の使用を認め、飲酒運転や暴言などの疑惑も次々に浮上してやり玉に挙げられている。市議会では総スカンを食らい、14日には生中継のテレビカメラの前で性的に露骨な単語を使って報道陣を唖然(あぜん)とさせた。
フォード市長はこれまでに、コカインの一種のクラックを1年ほど前に吸引したことや、2年前から禁止薬物を購入していたことを認めている。14日の露骨発言は、女性職員が同市長から性的な誘いを受けたと訴えたことに対して反論する中で飛び出した。
この発言については同日午後に妻と共に改めて報道陣の前に姿を見せて謝罪。ただ女性職員の訴えは「100%うそ」だと主張し、自分は「とてつもないストレス」にさらされて専門家の治療を受けていると強調した。
トロント市議会は13日、37対5の多数決でフォード市長の休職を求める決議を可決し、14日に市長が演説した際にはほとんどの議員が背を向けた。
それでもフォード市長は一貫して辞任を拒み、自分の進退は2014年の市長選で有権者が決めるべきだと主張している。