子どもの安楽死、法案が上院委通過 ベルギー
同国では2002年に制定された法律で、成人の自発的な安楽死を認めている。今回の改正案はこの対象を18歳未満の未成年にも拡大する内容で、未成年の安楽死について、身体的疾患のために耐えがたい身体的苦痛に苦しんでいて、回復の見込みがない場合にのみ請求できると規定した。精神的な苦しみによる安楽死も認められる成人とは区別している。
ファンロイさんは、いつ死ぬか決める権利も含めて、子どもや病気の子どもをもつ親にとっての選択肢を増やすべきだと訴える。
小児科医16人も今月、法改正を求める公開書簡を全国紙2紙に掲載した。
隣国オランダでは2002年に制定された法律に基づき、12歳以上の子どもも保護者の同意があれば安楽死を請求できる。ただ、同法の制定以来、安楽死を選んだ子どもは5人にすぎない。子どもの場合、自分の命を終わらせることについて論理的な判断ができないという批判もある。