子どもの安楽死、法案が上院委通過 ベルギー
子どもの終末期医療に携わってきた看護師は、早く死にたいと願う子どもには会ったことがないと話す。安楽死の選択肢を与えれば、家族が自分に望むことを察して心を決めてしまうかもしれず、ただでさえ自分が負担になっていると感じている子どもに多大なストレスを与えかねないと危惧する。
この看護師の患者の1人、イザベラさん(18)は、難病のハンチントン病のために、食べることも、助けなしに歩くこともできなくなった。話すことも難しくなる中で、母親と安楽死について話し合ったという。
母親が分かりやすく説明してくれた内容に耳を傾けたイザベラさんは、安楽死についての考えを尋ねられ、ようやく聞き取れるほどの声で、「良くない」と答えた。