イラン、核合意を20日から履行 高濃縮ウランの製造停止
欧州連合(EU)のアシュトン外交安全保障上級代表は12日の声明で、専門家らが3回にわたる会合で暫定合意履行の詳細を練り上げたと述べた。
国営イラン通信(IRNA)によると、イランのアラグチ外務次官は同日の記者会見で、20日から濃度20%の高濃縮ウランの製造を停止すると発表した。一方、米国のケリー長官は、イラン資産の凍結解除を20日以降、6カ月かけて定期的に実行すると述べた。
米議会では民主、共和両党の一部議員らが対イラン制裁の緩和に反対し、イランが合意に違反した場合などに備えて追加制裁の設定を主張している。
オバマ米大統領は12日の声明で「追加制裁は平和解決への努力を台無しにする恐れがある」と述べ、イランとの交渉中に新たな制裁を求める法案には拒否権を発動する構えを改めて示した。