エジプトで憲法案巡る国民投票、各地で衝突 死者も
憲法案を巡る国民投票は、民主選挙で誕生したムルシ政権下で2012年12月に実施されて以来。昨年7月には軍がムルシ大統領を追放し、憲法を停止していた。新しい憲法改正案には宗教政党の禁止や軍の権限強化などが盛り込まれ、承認されれば選挙が行われる。
裁判所付近では軍のトップを非難するデモが行われたほか、投票所となった学校前ではムスリム同胞団のメンバーとされる男を兵士や警官が連行し、顔を殴るなどの暴行を加える場面もあった。
CNN特派員がこの場面を携帯電話のカメラで撮影し始めると、民間人数人がカメラを遮ろうとし、私服警官が身分証明書を見せるよう要求して記者証などを取り上げた。
男性を殴っていた兵士は、特派員が撮影したビデオを削除するよう要求したが、不明瞭な映像しか映っていないと言われると引き下がった。私服警官は約1時間後に記者証などを返還した。