タイ総選挙、反対派の妨害で投票中止続出
(CNN) 2日に投票が行われたタイの総選挙は、反政府デモ隊の妨害活動で投票中止に追い込まれる投票所が続出した。ただ、大きな衝突は起きていない。
タイ全土で375の選挙区のうち、92選挙区で混乱が発生。治安当局によると、首都バンコクのラクシ地区では投票箱を保管していた管理棟がデモ隊に封鎖され、約8万7000人の投票が延期になった。再選挙の日程は未定。
同地区は政権支持派と反対派の住民が入り乱れ、1日の反政府デモでは銃声が鳴り響いた。現地の病院によると、1日から2日にかけて少なくとも8人が負傷している。
ディンデーン地区でもデモ隊が投票箱の配送を妨害したため投票が中止になった。庁舎前には政権支持者が集まり、有権者登録票をかざして「投票させろ」と迫った。
抗議デモを率いるステープ元副首相は参加者に平和的なデモを呼びかけるとともに、3日も政府庁舎などを封鎖してボイコット運動を続けるよう促した。