国連安保理、シリア人道支援決議を採択 ロシアと中国も支持
ケリー米国務長官は決議採択を受け、実行される可能性がある約束を得たとの声明を発表。ただ、採択は最初の1歩に過ぎず、「安保理の言葉がシリア住民が絶望的に、緊急に欲している生命救済の措置につながるのかが試されている」と主張した。
決議は、順守が実現しなかった場合の制裁や罰則には触れず、「さらなる措置を講じる」との表現にとどまった。
国営シリア・アラブ通信(SANA)によると、ロシアのチュルキン国連大使はバランスが取れた内容の決議を支持したと説明。一方、シリアのジャファリ国連大使は人道支援は政治目的とは無関係でなければ適切かつ効果的に実行されないと主張。テロ阻止を図る行動と同調しなければならないとも強調した。
一方、シリアの反体制派「地域調整委員会」によると、国内での戦闘は22日、全土で依然続き子どもと女性のそれぞれ9人を含む少なくとも59人が死亡した。大半の犠牲者はアレッポ県で生まれた。