ロシア大統領、クリミア占領を否定 欧米はウクライナ支援表明
5日には北大西洋条約機構(NATO)がロシア側との会合を予定している。ラスムセン事務局長は4日、「国際社会からの度重なる呼び掛けにもかかわらず、ロシアはウクライナの主権と領土の侵害を続けている」と非難した。
オバマ米大統領は「ロシアが隣国の出来事に利害関係を持つことは認めるが、だからといって内政干渉を目的とした武力行使が許されるわけではない」と指摘した。
ケリー米国務長官は4日にウクライナの首都キエフを訪れ、10億ドルの債務保証を表明した。
ケリー長官はロシア側がクリミア派兵の理由に住民の保護を挙げていることに対し、「ロシア系住民が弾圧されているという証拠はひとつもない」と強調した。
ウクライナ議会では4日、欧州連合(EU)から6億1000万ユーロ(約860億円)の融資を受けることが承認された。国際通貨基金(IMF)もウクライナへの金融支援を検討するため、同国へ調査団を派遣している。