マレーシア機不明、最後の交信前にルート再設定か
(CNN) 8日から消息を絶っているマレーシア航空機が目的地の北京とは逆の西へ方向転換したとされる問題で、ルートを再設定するプログラムは早い段階で打ち込まれていた可能性が指摘されている。捜査状況に詳しい当局者が18日、CNNに語った。
マレーシア機が消息を絶つ直前、マレーシアからベトナムの管制域に切り替わる時点で、副操縦士はマレーシアの管制官に「オーライ、グッドナイト」とあいさつした。これが最後の交信となった。
同機の方向転換については、操縦席からプログラムが打ち込まれたことがほぼ確実視されている。新たな情報によると、このプログラムは副操縦士のあいさつより少なくとも12分前に入力されたことが分かったという。
事実とすれば、方向転換は交信が途絶える前から計画的に進められていた可能性が高くなる。ただ専門家の指摘によれば、プログラムは緊急事態に備えた代替ルートとして事前に打ち込まれたとも考えられる。この時点で操縦室に異変が起きていた可能性も否定できない。
いずれにせよ、マレーシア機の行方を巡るなぞは深まるばかりだ。CNNが取材した数人の米軍、米情報当局者は、「インド洋に墜落したという結論が有力」との見方を示す。米国の衛星データに未確認の航空機は記録されていない。陸上に墜落したとすればその形跡が見つかるはずだし、どこかに着陸したなら目撃されているはずだと、当局者らは話している。