ギニアでエボラ出血熱流行、59人死亡 ユニセフ
(CNN) 国連児童基金(ユニセフ)によると、西アフリカのギニアでエボラ出血熱が流行し、これまでに感染が確認された80人のうち、子ども3人を含む少なくとも59人が死亡した。
エボラ出血熱は下痢や嘔吐(おうと)、高熱などの症状を伴うウイルス性感染症。2月に発症者が確認されていたが、同国では病名が特定できず、南部を中心に流行が広がった。
ギニアの保健当局は22日になって、多臓器不全を引き起こす出血熱のウイルスが確認されたと発表した。
ユニセフは、医療設備が整っていないギニアのような国でエボラ出血熱が流行すれば甚大な被害が発生する恐れもあるとして、医療関係者や地域社会を対象に、感染防止策についての啓発活動などを強化している。
国境なき医師団も22日、医療物資の搬入や隔離棟の設置などの対策に乗り出したと発表した。
現時点で患者の大部分は南部の森林地帯に集中しているという。ギニア保健当局は、患者の所持品や遺体に触れたり、野生生物の肉を消費したりすることによって感染が広がる恐れがあるとして、住民に警戒を呼びかけている。