生存者発見の望みは「まだある」 マレーシア高官が配慮
クアラルンプール(CNN) 3週間前に消息を絶ったマレーシア航空機の捜索が、インド洋南部で続いている。一方、マレーシアのヒシャムディン運輸相代行は29日、生存者がいる可能性は閉ざされてはいないと述べた。
マレーシア当局は先週、同機がインド洋に墜落したと断定。「生存者なし」との認識を示したのに対し、乗客の家族らが強く反発していた。ヒシャムデン氏は「どんなに希望が小さくてもわれわれは祈り続け、生存者の捜索を続ける」と、家族への配慮を示した。
オーストラリア海上保安局(AMSA)は、30日には航空機10機が参加し、オーストラリア西部パースから約1850キロ離れた計31万9000平方キロの海域を捜索すると述べた。マレーシア機に搭載されたブラックボックスのバッテリーは約1カ月しかもたないとされ、捜索は時間との闘いとなっている。
28日には米海軍の哨戒機が上空から白い物体やオレンジ色のロープ、青いかばんなど11個の物体を見つけた。29日には中国の船舶など2隻が浮遊物を回収したが、オーストラリア当局は「マレーシア機との関連が確認された回収物は今のところゼロだ」としている。
中国の国営中国中央テレビ(CCTV)は、中国機が「L字型のオレンジ色の物体」などを発見し、目印として着色剤の入ったブイを投下したと伝えた。
ただ、この海域には船舶からの落下物などが多数浮遊しているため、その中からマレーシア機関連の物体を探し出す作業は難航している。