親ロシア派に死者、軍事的緊張高まる ウクライナ
24日にスラビャンスクで起きた衝突の死傷者数については情報が錯綜(さくそう)している。
ウクライナ政府によれば、武装勢力が設置した検問3カ所を破壊する作戦を実行し、軍が親ロシア派の民兵5人を殺害。警察官1人も負傷した。
一方、同地を制圧している親ロシア派勢力の広報は、市郊外に設けた検問所1カ所が攻撃されて親ロシア派の民兵1人が死亡し、負傷者が出たと話している。
この検問所にいた親ロシア派の部隊はCNNの取材に対し、殺害されたのは自警団のメンバーで、帰宅途中に銃撃されて1人が死亡、もう1人が負傷したと語った。道路を封鎖している地点に装甲車は来たが発砲はせず、地元住民がタイヤを燃やして装甲車の通過を阻止したとしている。
来日中のオバマ大統領は同日、ウクライナの事態に対する軍事的解決の可能性を改めて排除する一方で、17日のジュネーブ協議で米ロなど4者が合意した内容にロシアが従わない場合、追加制裁を課す用意があると強調した。