エベレスト雪崩、登山家を救ったシェルパ
ネパール・カトマンズ(CNN) エベレスト登頂に挑んでいた登山隊が雪崩に襲われ、ガイド役のシェルパ13人が命を落とした事故。あやうく遭難を免れた米国人登山家のジョン・ライターさんが23日、CNNのインタビューに答え、シェルパに命を救われた経緯を語った。
「山で死ぬ人たちはこれまでにも見てきた」というライターさんだが、今回の事故では運ばれて行く遺体のあまりの多さにショックを受けたと振り返る。
雪崩は18日に発生し、シェルパ13人が犠牲になったほか、まだ見つかっていない3人も絶望と見られて捜索は打ち切られ、21日に16人の慰霊式が営まれた。
ライターさんを助けてくれたのは、24年の経験を持つベテランのシェルパ、ダワさんだった。
雪崩はベースキャンプの上部で氷河の一部が崩れて発生。ライターさんによると、ダワさんの「かがめ、かがめ」という叫び声に続いて氷が落下してきた。
「見上げると(氷河が)割れるのが見え、崩落する音が聞こえた」。直後に峡谷は氷塊に包まれ、登山路は見えなくなった。