トイレの水も飲用に、世界の水リサイクルプロジェクト

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ナミビアの首都ビントフックでは水不足の解消と水に起因する疾病の予防のため、世界に先駆けて1968年に施設が稼働した。

サハラ砂漠以南のアフリカでは水の供給が安定せず、下痢などの症状のため年間100万人以上が命を落とす。しかし1970年代には、ビントフックの施設から水の供給を受けている住民の方が、従来の方法で処理された水を使っている住民よりも疾患にかかる率が低いという調査結果が出た。

専門家によれば、「新技術や新工程の方が基準は厳しい」「下水からの水は品質が良く、途上国では水道水を上回る」という。

米カリフォルニア州ではロサンゼルス、サンフランシスコ、サンディエゴで飲料用のリサイクルプロジェクトが始動。やはり干ばつ被害に見舞われてきたテキサス州では2060年までに、新規の供給量の10%をリサイクル水でまかなうことを目指す。同州ビッグスプリングの施設は、リサイクルした水を地下水貯水場を通さずに最終処理場に送る「直接飲用再利用」のシステムを米国で初めて導入した。

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