北朝鮮、韓国に反発 「無人機は北朝鮮発」の断定巡り
(CNN) 今年3月から4月にかけて韓国に墜落した無人機3機について、韓国が「北朝鮮からの偵察機だった」と断定したことに対し、北朝鮮の朝鮮人民軍は12日、「韓国側の作り話だ」と強い反発を示した。
朝鮮人民軍は朝鮮中央通信を通じた声明で、韓国当局が旅客船セウォル号の沈没事故から注意をそらすために無人機の事件をねつ造するという「ばかげた努力」をしていると主張した。
3機の無人機は北朝鮮との軍事境界線付近で見つかった。いずれも初歩レベルの小型機で、日本製のカメラを搭載していたとされる。
韓国国防省は先週、3機がすべて北朝鮮から飛来し、軍事施設の上空を通過して北朝鮮へ戻る設定になっていたとの調査結果を発表した。
この調査に協力した米国に対しても、北朝鮮側は「軍備増強を正当化するのが狙いだ」との批判を展開している。
北朝鮮は3月から4月にかけ、米韓合同軍事演習へのけん制とみられるミサイルやロケット弾の発射を繰り返した。さらに、核開発計画を放棄するよう求める欧米の圧力をはねつけて核実験を強行する構えを示している。