世界の成人4人に1人が反ユダヤ主義 国際調査
東欧では3人に1人、西欧とアフリカ大陸のサハラ砂漠以南の諸国では4人に約1人がこの固定観念の大部分を正しいと受け止めていた。
世界全体では26%が少なくとも固定観念の6項目を信じていた。人数にして推定11億人に達した。真実との解釈が最も多かったのは、ユダヤ人はそれぞれの居住国よりイスラエルに忠実との見方だった。
反ユダヤ主義に染まっていない成人の比率が低いのはラオスの0.2%などで、フィリピン、スウェーデンやオランダなども最低水準に含まれた。逆に最高だったのはパレスチナ自治共和国の93%。イラクの92%が続き、イエメン、アルジェリア、リビアやチュニジアなどが続いた。
地域別に見た場合には、アジアでホロコーストを聞いたことがあり、歴史的事実が正しいとしたのは4分の1以下。この比率はサハラ砂漠以南では12%に減少し、中東や北アフリカ諸国では8%だった。
世論調査結果によると、調査対象者の4分の3はこれまでユダヤ人に会ったことがないと答えていた。この比率には、否定的な固定観念の大多数は多分正しいとした回答者の大半が入っていた。