民間衛星のデータ公開 マレーシア機不明
クアラルンプール(CNN) 3月から消息不明となっているマレーシア航空機370便の捜索で、同国当局は27日、英民間企業インマルサットの人工衛星が当時観測したデータを一般公開した。
47ページの文書に、通信履歴が数百行にわたって記載されている。
データの公開は乗客の家族らが2カ月以上前から請求していたが、インマルサットは同社には公開の権限がないとして、マレーシア当局に一任する立場を示してきた。当局と同社が先週、近く公開に踏み切ると表明していた。
家族らは公開されたデータを改めて分析するよう、独立機関に依頼する見通しだ。
インマルサットの衛星は、マレーシア機と管制との交信が途絶えた後も同機から自動送信され続けた信号を確認していた。これをレーダーのデータやエンジン性能の試算と照らし合わせた結果、捜索範囲はインド洋南部に絞られた。しかし捜索が長期化するにつれ、家族や専門家、メディアなどからは、決め手となったデータが公開されていないことに対する批判が強まっていた。