タイの人気観光地、外出禁令解除 日常生活ほぼ平常
(CNN) タイの軍政は3日、主要観光地のパタヤとサムイ島、プーケット島の3地域について夜間外出禁止令を解除すると発表した。軍がクーデターを宣言してからほぼ2週間。まだ選挙の日程などは決まらないままだが、日常生活はほぼ平常に近付いている。
パタヤなど3地域の外出禁止令解除は、観光収入の減少を懸念する業界の声に応えた措置。しかし観光客にも人気のある首都バンコクやクラビ、チェンマイも含めて国内の他地域では引き続き、午前0時から4時までの外出が禁止されている。
ただしこの時間帯に離着陸する便の乗客は時間の制約を受けずに空港への行き来ができる。その場合、搭乗便の予定表を印刷して携帯することが望ましい。タイ国内の全空港は営業を続け、全便が通常通り運行されている。
首都バンコクでもほとんどの住民が普段通りの生活に戻り、住民によれば、兵士の姿も5月22日のクーデター当日以降はほとんど見かけなくなったという。市内ではクーデターに抗議する散発的なデモが行われているが、それまで大規模なデモを展開していた陣営は解散し、大きな衝突は起きていない。
観光スポットや政府機関、大使館、商店、飲食店、ショッピングモールなどもすべて通常通りに営業している。ただ、一部は夜間外出禁止令に合わせて営業時間を変更した。
バンコク市内の道路は全線が通行でき、鉄道やフェリーなどの公共交通機関も普段通りに運行。空港からのタクシーは24時間利用できる。
クーデター直後は軍の発表のみを流すよう指示されていたテレビ局も通常の番組に戻った。
ただ、タイを訪れる外国人観光客は、出発前に自国の政府が出す海外安全情報をチェックするよう勧告されている。