祝賀ムードの広場で女性暴行が続発、7人逮捕 エジプト
シーシ大統領は、昨年7月にムルシ元大統領を追放したクーデターを、軍トップとして主導した人物だ。活動家らは、軍主導の体制下で女性への暴力という問題が軽視されていると主張する。
これに対して政府系の女性団体は、タハリール広場での暴行は新政権を傷つけるために仕組まれたとの見方を示し、当局に「首謀者」の検挙を求めている。
国連が女性差別撤廃に向けて昨年まとめた報告書によると、エジプトの女性のうち99.3%はなんらかの形で性的嫌がらせを受けた経験があり、82%余りが路上で危険を感じている。
同国では、性的嫌がらせ行為を処罰の対象とする初の法律が、先週成立したばかり。違反者には最大で禁錮5年と最高5万エジプトポンド(約71万6000円)の罰金を科すことになった。