スペイン国王が退位、フェリペ皇太子が新国王に
クリスティーナ王女と夫のウルダンガリン氏は脱税や資金洗浄容疑の渦中にあるが、夫妻は関与を否定。カルロス1世自身も2012年にアフリカへの象狩り旅行が発覚し、深刻な経済危機の最中の遊興が非難されていた。
新国王は王室関連の不祥事とは無縁の人物と受け止められている。国王就任後の最大の責務は王室運営などでの一層の透明化と指摘されている。スペイン国内では王室運営に必要な公費負担への反感が最近強まっている。
カルロス1世は1975年、長年の独裁体制を敷いたフランク総統の死去後に即位、民主化の推進役として国民の信望を得ていた。