イスラエルが攻撃予告ビラ散布、住民に避難呼びかけ

エルサレム（ＣＮＮ） イスラエル軍は１３日、パレスチナ自治区ガザ北部でイスラム組織ハマスの拠点を攻撃すると予告し、住民に避難を呼びかけるビラを散布した。

ビラは「テロリストとテロ施設に対する攻撃」を予告する内容で、標的とする地区名も記載。「イスラエルは現在も今後も、ロケットが発射されている全地区に対する攻撃を続ける」として住民に避難を呼びかけている。

安全を保証する道路名と時間帯も明記し、「指示に従わず、直ちに自宅から退避しない者は、自分の命、そして子どもや家族の命を危険にさらすことになる」と警告した。

イスラエル軍はさらに、攻撃が差し迫っていることを民間人に警告するため、空の砲弾を屋根に投下していると説明した。空爆の目的はハマスによるロケット弾の発射をやめさせることにあると強調している。

ガザの保健当局によれば、これまでの衝突による死者は１６８人、負傷者は１１００人に上る。国連パレスチナ難民救済事業機関（ＵＮＲＷＡ）の広報によると、犠牲者の約７０％は民間人で、うち３２人は子どもだという。ＵＮＲＷＡのピエール・クレヘンビュール事務局長は１３日にガザを訪れる計画だったが、イスラエル軍が安全上の理由から許可しなかった。