ウクライナ軍機2機撃墜、ロシアからミサイル発射か
ウクライナ・ドネツク(CNN) ウクライナ東部のドネツクで23日、ウクライナ軍のジェット機2機が撃墜された。複数の米当局者は、ミサイルがロシア領内から発射された可能性もあるとみて調べていることを明らかにした。
ウクライナ軍の広報によると、2機はドネツク地方のロシアとの国境に近い地点で任務を終えたところで、防空システムによって撃墜された。両機は当時約5200メートルの高度を飛行していた。パイロットは脱出したという。
これについて親ロシア派が樹立を宣言した「ドネツク人民共和国」の幹部はCNNに対し、2機は武装勢力の戦闘員が肩にかつぐ方式のミサイルを使って撃ち落としたと語った。
一方、ウクライナの治安当局は、ロシア領内からミサイルが発射されたことを示す情報があるとしている。
米当局者によれば、ウクライナ東部との国境沿いに展開していたロシア軍の1万2000~1万5000人の部隊が、複数の小隊に分かれて国境から8キロ以内に移動していたという。この地点であれば、ロシア軍が存在に気付かれることなくロシア領内からウクライナに向けてミサイルやロケット弾を発射することが可能だとしている。