テロ容疑者19人、シリア過激派入りを計画か マレーシア
クアラルンプール(CNN) マレーシア警察が今年4~7月にテロ関連容疑で逮捕した19人は国内でテロ攻撃を企てていたほか、シリアでイスラム過激派に加わる計画だったことが分かった。警察が20日に発表した。
逮捕されたのは男17人と女2人。同国の対テロ当局幹部がCNNに語ったところによると、このグループはシリアのイスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国(旧イラク・シリア・イスラム国=ISIS)」や、2002年のバリ島爆弾テロの黒幕とされるジェマ・イスラミヤ(JI)、ナイジェリアでテロ攻撃を繰り返すボコ・ハラムなどに通じる思想を持っていたとみられる。
逮捕後に旅行計画を調べたところ、ISISと同グループの直接のやりとりを示す証拠はなかったものの、19人が航空機でイスタンブールへ向かい、陸路シリアに到達してISISに合流する予定だったことが明らかになったという。
またマレーシアの行政新首都、プトラジャヤでバーやビール工場などアルコール飲料にかかわる建物の爆破を計画していたことや、インターネットの交流サイト(SNS)、フェイスブックで中東での人道支援を名目に資金を募っていたことも判明した。別の組織との関連などについて捜査が続いていることから、グループの名前や資金の額などは公表されていない。
今年5月には、イラク西部でマレーシア人の工員(26)が治安施設に車で突入、自爆した。後日、マレーシア人としては初めてISISとのつながりが確認されている。