エジプトとUAEがリビア空爆、標的はイスラム系勢力か
(CNN) 米国防総省のカービー報道官は28日までに、旧カダフィ政権が2011年に崩壊した後、権力掌握を巡る民兵組織間の抗争が続くリビア情勢に関連し、アラブ首長国連邦(UAE)とエジプトが最近、リビアを空爆したとみられると述べた。
空爆の標的など詳細には触れなかった。ただ、空爆の被害を受けたとするリビアのイスラム系民兵が最初に情報を伝えており、イスラム系勢力の駆逐を狙った攻撃の可能性がある。
リビアでは最近、イスラム系と同国西部ミスラタの民兵組織が連携してジンタン市が拠点の民兵組織と交戦し、首都トリポリの国際空港の支配権を奪っていた。イスラム系民兵組織は、拠点が空爆された後の23日夜、空港を占拠したと明かしていた。
リビア情勢は地域の代理紛争の様相も呈しており、イスラム勢力の台頭を警戒するエジプト、サウジアラビア、UAEと、イスラム勢力寄りのトルコとカタールが影響力を競う構図にもなっている。