ヒョウに襲われた女性、鎌で反撃して生き延びる インド

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

鎌でヒョウを撃退 インド

ニューデリー(CNN) インド北部ウッタラカンド州で、ヒョウに襲われた女性が農具で反撃、30分かかって撃退するという出来事があった。

襲われたのはカラマ・デビさん(54)。スリナガルの病院に運ばれたが、骨折や打撲や引っかき傷、頭には深い切り傷をいくつも負って50針も縫ったという。

「両手でヒョウをつかんだらかみつかれた。両方の手がものすごく痛くて、手を上げることもできない」とデビさんは言う。

医師によれば、事件が起きたのは24日の午前10時ごろ。デビさんは畑で鎌を使い草刈りをしていた。

デビさんはヒョウに襲われてまず左手を骨折。そこで鎌をつかんだ右手でヒョウをひたすら殴ったという。

デビさんは疲れ果てるまで30分間にわたってヒョウを殴り続けた。その後、1キロほど離れた村まで血を流しながら歩いて行き、助けを求めたという。村人たちが現場に行ったところ、ヒョウは死んでいたという。

医師によれば、この地域ではヒョウに襲われる事件は以前にもあったし、クマに襲われてけがをする例も珍しくないという。

ウッタラカンド州のディグビジャイ・カティ主任森林管理官によれば最近、女性が若いオスのヒョウに殺された事件も起きたという。このヒョウは射殺された。

カティ氏は「危険信号というべき事件が起きている。普通、ヒョウは犬やヤギ、幼い子どもを襲うが大人は襲わない」と述べた。

カティ氏は、ヒョウの生息域は年々狭まっており、餌となる動物の数も減っていると指摘したが、「この地域の人口増加が原因とは言い切れない。なぜなら事件は人口が少ない場所でも起きているし、職を求めて山村から出て行く人も多いからだ」と付け加えた。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「World」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]