猪木議員、北朝鮮でプロレス大会
平壌(CNN) 北朝鮮の平壌で、元プロレスラー、アントニオ猪木議員(本名・猪木寛至)の主催する国際プロレス大会が開かれる。CNN取材班もこのイベントの取材のため北朝鮮入りした。
猪木議員は日本と北朝鮮の「スポーツ外交」を目的に、師匠とあおぐ力道山の出身地、北朝鮮で大会を開催。米国や中国などのプロレスラーにも参加してもらい、選手が平壌市内を巡って市民と交流するイベントも予定している。
平壌では今年、米プロバスケットボール(NBA)の元選手デニス・ロッドマンさんも親善試合を行っているが、この時は外国メディアは招待されなかった。
今回はCNNなど複数の外国メディアが取材を認められたものの、5日間の日程でイベントを取材するCNNの取材班には、常に政府の監視役が同行する。
滞在先は川の中州にあるホテルで、監視役を伴わずに外出することは許されない。取材内容は監視され、誤った方向にカメラを向ければ撮影を止められる見通しだ。
北朝鮮に向かう便は、日本の報道陣やイベントに参加するレスラーで満員状態だった。
北朝鮮当局者は記者会見で、長年の緊張が続いてきた日本と北朝鮮の距離が、このイベントによって縮まることを期待すると語った。